静寂と歓声の中 ~決勝の舞台~

神戸卓球担当 柏木 正行

卓球クラブ指導員の柏木正行です。卓球に出会ったのは中学生に入った時です。

小学生の時はサッカーをしていたので、サッカー部が良かったのですが今ほど習い事でサッカークラブの数が少なく、また、中学校の敷地が狭かった為サッカー部がありませんでした。仲が良かった友人の大半が卓球部に入り、その流れで入部しました。

入部したのは良いが、全くの初心者。練習場所も限られ、1年生の頃はひたすら走り、筋力トレーニング、素振りの毎日でしたもちろん退部していく人も多々いましたがなぜか自分は走っていました。

そんな基礎トレーニングの中でも顧問の先生から教えてもらえる練習時間があり、先輩の休憩時間には急いで打っていました。2年生になると合宿で先輩達や合宿先の練習試合で活躍する事ができました。そこからの1年間は凄く楽しかったことを覚えています。

その中でもチームで優勝した時が心に残っています。地区エリアの中の中学校に強豪が2校ありました。そのうちの1つは20年間ほど連続優勝しているチームでした。そこの学校には全国大会に出場するほどの選手がいます。大会前の自分たちはレギュラーもそうでないチームメンバーもお互いに『お前なら行ける』『絶対勝てる』と、全員が全員に声を掛け合っていました。大会はトーナメント方式なので負ければそこで終わり。

決勝戦は最高に気持ちが良い。なぜなら、すごく広い体育館の中で試合しているのは自分たちだけ。周りは静まり返り、ピンポン球の弾む音、点数が入るたびにお互いのチームからの歓声があがる(そうです。決勝に行けたから感じることが出来たのです)。

決勝戦、私の試合はフルセットの接戦でした。気を抜いたほうが負ける!

卓球は集中力、瞬時の判断と決断力、瞬発力が必要です。この時は誰もが髪の毛1本、爪先まで意識して戦っているという感じでした。試合は私が勝利し、チームの優勝に貢献する事ができました。優勝トロフィーに自分たちの学校名の帯がつけられた時の感動は忘れられません。なんといっても連続優勝チームに勝利したのですから。

『今まで生きてきた人生の中で一番嬉しかったです』って言いたいほどです。

大会終了後、顧問の先生が初めてご馳走してくれるということで部員全員で入った喫茶店は少し狭かったですが、みんなで食べた勝利のチョコレートパフェは最高に美味しかったです。真剣勝負はいいものです。行なっている側も見ている側にもパワーが漲ってきます。

現在は子どもたちが大会で勝利して体いっぱいに喜びを表現している姿や、敗れて悔しくて泣いている姿に触れる機会がありますが、全員に良くやったと誉めて認めてあげる事ができる、とても嬉しい日々を送っています。これからもスポーツを通じて感動を共有していきたいと思います。

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